3MC AND 1DJ/サンプリングトラック
昨日ツインボーカルのロックバンド云々と言う記事を書いたんですが、ラップだとツインどころかトリプルが普通だったりする。
Beastie Boys - Three MC's and One DJ - YouTube
BEASTIEの’3MC AND 1DJ’なんてまんま。
このPVの静止して待ってるときの間が好きなんですが。
以下、ちょっとした戯言をダラダラと。
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ラップって基本リピートするトラック(ブレイクビーツ)に抑揚を制限した平坦なボーカルを乗せる。
ですから変化に乏しいと言えば乏しい。
歌の場合は伸ばしたり、ビブラートを入れたり、抑揚で変化を付けられるけどそれが出来ない。
ラップの場合、違うMCが入れ替わりでラップし、変化がつく。
だからロックよりもよほどfeatなどのいわゆる「客演」が多い。
DJ HASEBE feat.ZEEBRA&MUMMY D - Master ...
こういうハスキーなジブラと高いマミーDみたいに声質に差のあるMCが並ぶととてもメリハリが効いた曲になる。
SIMI LAB/WALK MAN - YouTube
いろいろあって、このメンツでは難しくなったSIMI LABも複数MCが基本。
マリアのMCがやっぱりポイントになるか。
オムスビーツのMCは、菊地一派で聴くことも多いですが。
初音ミクのカバーが話題になってたLampEyeの’証言’
Lamp Eye - 証言 (Video) - YouTube
トラックが繰り返され、そこに次々と質の違うMCが登場する。
ジブラ若いなぁ。
YOU THE ROCK……。
入れ替わり立ち替わりすることでとても面白い曲になってる。
※初音ミクver↓
韻踏合組合もいい。
生トラック
The Prodigy - Breathe (Official Video) - YouTube
ラップにおけるトラックはまずDJがターンテーブルで回すレコードの回す速度を変え、擦り、とっかえひっかえするところから始まって、そこからサンプリングによって音を切り貼りする文化へと繋がった。
デジタルにより音を取りだし、重ね、加工し、繋げる。
PRODIGYのリアム・ハウレットは天才。
で、そういうサンプリング文化が進むのと逆のアプローチが一周回って新しくなった。
いわゆる今ジャズの筆頭ロバート・グラスパーが評価されるのは、ジャズのレコードなどをトラックに使ったゴールデンエイジ・ヒップホップとは真逆の「ジャズありきでのラップ」。
なので同じようにジャズを使った音を鳴らしてたNujabesとグラスパーを同じようなところに並べられると違和感がある。
アプローチのベクトルが逆だから。
ビブラストーン パブリック・エネミー - YouTube
ビブラストーンのこれなんかは、トラックが生バンドなだけで印象がずいぶん変わる。
このサンプリングに使ったトラックの権利ってのは、いろいろと揉め事になったりもするので自前で用意する方が揉めなくていいですが。
SANABAGUNも自前のリズム隊がいて、2MCを擁する。