小説版「TOKYO WAR (2) 灰色の幽霊 THE NEXT GENERATION パトレイバー」
光学迷彩を搭載する陸上自衛隊の試製戦闘ヘリ”グレイゴースト”が演習直後に失踪した。ヘリの行方が掴めぬまま、レインボーブリッジに謎の爆発が発生。特車二課関係者たちにあの幻のクーデターが甦る──。
映画に次いで小説版も読んでみました。
最近パトレイバーネタばかりですが……。
それほど長くないのでキチンと読めば1日かからないはず。
感想を以下に。
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小説が先か、映画が先か、といえば圧倒的に映画だと思うけれど小説を読んでも問題なし。
やはり今回の作品は映画ありきなので。
小説で描かれていて、映画で描かれていないシーンが幾つかあって、逆に映画にはあって小説にはないシーンもある。
特にグレイゴーストの演習からヘリを奪取されるところやその後の陸自関連は映画では出てこない部分。
その差を知るにはいいし、ミリタリー的なディテールや惜しいらしい長ゼリフも活字で見ればはっきりとわかる。
ただやはり、グレイゴーストと空自のドッグファイトなどのアクションシーンはやはり映像で見る方が面白い。
小説では、灰原零がセリフもほぼなく、ひたすら笑っていたり、その辺の描写は映画版よりも一層謎の存在として描かれているし、自衛隊時代のエピソードも不気味な存在であることを強調するよう描かれている。
謎の存在が謎のまま、その生死すらわからず終わる小説版。
かなりあっさりしている。
終わり方としてはパトレイバー1に近いんだけれど、あれも音楽などの力でそれなりにハッピーエンドを盛り上げているのに対し、この小説版はかなり尻切れとんぼな印象。
映画でシーンを付け足したのは正解かもしれない。
ところで、
今回5月1日の『TNG~パトレイバー 首都決戦』は、実は短縮版で、完全版が秋公開予定という噂を聞きましたが、本当でしょうか?
《押井監督コメント》
いかにメルマガといえども書けないこともあります。
オトナの事情により、いまはお答えできません。
よろしく御推察ください。押井守の「世界の半分を怒らせる」。第62号
気になる。
完全版になると陸自のシーンを追加したりするんだろうか。
【関連過去記事】
azanaerunawano5to4.hatenablog.com