Apple MusicのiCloudミュージックライブラリはDRM付きだがローカルを置きかえるわけじゃない:誤解する前に整理してみた
mi.kobonemi.com
誤解を産みそうな書き方してるなーと思って読んでたんですが、
案の定
なにこれ、所有物がレンタル品に置き換わるってことじゃん
自分でリッピングしたを曲を聴き続けたいなら金を払い続けろ、と脅迫する信用できないクラウドサービス
マジかよ。。。こんなの管理しきれるわけない。
ちゃんと熟読して理解してないけど(あとでしっかり読む)、なんかこわい。。「Fuck DRM」の精神で今まで音楽をためこんできたので、ライブラリを守りたい。
Apple Musicやるの止めておこう…。
あらら。CDからリッピングしたファイルにDRMが付加されるってこと、なの…? すまんが3行で頼む。
バックアップしてないとうっかりでライブラリが置き換わるの?
ほらー。
こういう勘違いをするひとが出るのは当然。
だってわかりづらいもの。
これも誤解だが、APPLE MUSICとiCLOUD MUSICライブラリーは、同じサービスじゃあない。
わざわざ記事にする中身じゃない、どー考えても当たり前の仕様レベルの話しか書いてないんだが。
なぜホテントリ……。
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結論から書くと、
【CDから音源を取り込んだ場合】
MACにCDを取り込み→MACにファイルが出来上がる(ローカル)
↓
iCloud Musicライブラリ→MACローカル&クラウドにDRMつき
↓
ミュージックライブラリ経由でiPhoneなど端末へ音源をDL→iPhoneにはDRM付き音源、MACローカル
こうなる。
※厳密にはわざわざ同ファイルをやりくりしてるわけじゃないが、見た目上こう見える
iTunes Matchを登録していない状態で、あなたがiCloudミュージックライブラリからファイルをマッチしダウンロードするとき、あなたはDRMの付いたファイルを手にします。これはオフラインで聴くためにApple Musicからダウンロードしたファイルと同じです。
つまり、いったんApple MusicとiCloudミュージックライブラリで自分の音楽ライブラリをマッチさせたなら、自分のオリジナルファイルをバックアップしておく必要があることを意味します。
もしバックアップしなかったなら、Apple Musicの契約なしには再生できないファイルだけが残ります。
Apple MusicのiCloudミュージックライブラリはDRM付き:知らなかったと後悔する前に問題を整理してみた【更新3】 - みこぼね
この書き方がなぁ……。
バックアップ云々っていうんだけど、そもそもCDを読み込ませたときの元ファイルがバックアップ的に残る。別途にファイルを作成しなくても。
この書き方だとそういう風に読めない。
まるでアップロードしたら唯一のファイルになってそれがDRMつきになる、だから取り込んでもCDは売るな!みたいに読める。
これはMACのローカルファイルをDRM付きにするって話ではない。
アップロードしたからって所有物がレンタル品に置き換わるなんて話じゃあない。
だって音源アップロードしても元ファイルは消えないでしょう?
iCloudミュージックに登録すると、林檎謹製の端末(iPhone、iPad)でユビキタスに聴けるDRM付きファイルがクラウド上に出来上がる、と。
どの端末でも聴けるが代わりにDRMついてるよ、と。
とにかく、現在ローカルにある音楽ファイルが不要になるわけではない、ということです。
不要どころか、最も重要であるとさえ言えるでしょう。
いや、逆に消すか?
消さないだろ、普通に。
つまりクラウドサービスに頼り切って、アップロードしたからローカルは消していいんじゃね?って考えるやつは注意しろよってだけ。
多くのユーザーには特に関係ない。
……どんだけクラウド信用するのよ。
とは言え大半のひとはキチンと読んでいるんですが、
当たり前の話ではある。iTunes Matchはローカルの低ビットなファイルを256kbpsのファイルに置き換えることができたが、そちらの仕様がおかしいだけ。
ローカルファイルは変更されないのだから「DRMが付く」って言い方は変じゃないか?「Apple MusicからダウンロードするファイルはDRM付き、ただしiTunes Matchに契約していれば対象楽曲はDRM無でダウンロードできる」じゃない?
そのとおり。正しい。
2012年の時点でiTunesで売ってる音源はDRMフリーになってるんですよ。www.phileweb.com
なのにわざわざ今、DRM付き音源でやってるのは、APPLE MUSICで月額扱いの音源をローカル保存出来て、まるで自分のファイルのように扱えるようにするため。
DRMを使えば何でもかんでも悪なわけない。
iTunes MatchとiCloudMusicはアプローチもやってることも違うんだから、ファイル形式が違うのも当たりまえ。
iCloudMusicでDRMなしだったらそれこそMatchの必要が無くなる。
同じようにできます、って表面上の挙動だけ。
たとえば端末に入れてないPCローカルの音源を、外出先からiCloudミュージックライブラリから端末にDLして聴ける。
でもそれはオリジナルファイルじゃなく、ローカル音源からライブラリを参照して作られた音源。
だからDRMがついてる。
使いたくないならiCloudミュージックライブラリをオフにもできる。
ローカル環境でPC→端末に移せば問題ない。
面倒くさいって声もあるんだけど、iPhoneにAPPLE MUSIC経由で入れた曲を書きだすことなんてないし、MACからならオリジナルファイルを使えばいい。
めんどくさいというより「定額で多くの楽曲を聴け、自由に扱えるようにするためのDRM」なんだけどねぇ。
そんなことより
iTunes 12.2にApple MusicとiCloud Music Libraryを同時に使用するとライブラリが破壊されてしまうバグが発見される。 http://t.co/H3tEV8S3UY pic.twitter.com/gAppSkHlUW
— Appleちゃんねる (@applechinfo) July 1, 2015
こっちの方がよほどヤバい。
ウチにあるローカルファイルはそのままですけどねぇ(消そうとしたこともないが)。
こういう書き方で危機感煽って、注目集めて楽しいのかしら。
DRM→悪だ!って反応もなかなか香ばしい。
気をつけなはれや!