とある飲み屋でスパムをつまみにした会話
※はてな向け記事です
都内某所にあるという居酒屋「果奈」(はてな)
暖簾をくぐると活気ある店内は八割ほど席が埋まっている。
奥の二人テーブルで飲んでいる男が手を振る。
「あぁ、こっちだよ、こっち。忙しいとこ呼び出して悪いね」
向かいの席に座ろうとすると、店員が横手からつきだしとおしぼりを出してきた。
無愛想な店員は八墓村よろしく頭に手斧を二本突き立てていた。
足元をヨークシャーテリアが走り回ってる。
あちらこちらのテーブルで喧々諤々やってる声が聞こえる。
「はい論破!」「アイドルやめる!」「じわじわくるwww」
ずいぶんにぎやかな店だ。
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「まぁ、聞いてくれよ」
コップにビールを注ぎながら男はいう。
「昨日、時間があったからブックマークをざっくり見てたのさ。
このコメント欄を見てくれよ。b.hatena.ne.jp
オレはピーン!と来たね。これはスパムだって。
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コメント欄も見なれるとひと眼でわかるもんさ。
それでさ、コメント横の報告からはてなに「これはスパムだ!」って教えてやったわけだよ。
そういう機能があるからね。
ところがどうだい。
朝になってもまだそのまんま表示されてやがる。
何のための通報だよ。
そりゃあさ、ウチのブログは、ブラックリストだなんだと書いてるから、たまにははてな公式に役に立つことでもやろうかと思ったのさ。
そしたらどうだい。
このありさまさ」
男は言ってビールを一気にあおった。
「スルーじゃあ仕方ないじゃないか。
だからさ、掘ってみたのさ。
そしたらどうだい。出るわ出るわ。
スパムアカウントのオンパレードだよ
どのアカウントもほぼ100%これらのブログしかブックマークしてない。
ダミーブックマークすらしない露骨なスパムばかりさ。
捨て垢も幾つかある。
セルクマってんじゃなく複数の垢を使いブックマークするってやつさ。
まだあったけど途中でイヤになって数えるのやめちまったよ。
ここまで多いとは思わなかったからね。
よくぞここまで放置してたもんだよな。
何カ月もずーっと。
そりゃあ次々わくスパムをひとつひとつ処理するのは大変だろうがさ、通報があったら対応くらいしないもんかね。
部外者ですらこれだけ掘り起こせるのにさぁ」
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社長になって1年と1ヶ月 - はてな2代目社長のブログ
ほんとに期待していいのかね、この状況でさ」
ビールは残って無かった。