「10冊の本で自分を表現する」やってみた
1年近く前にも「本棚晒し祭り」が一部界隈で盛り上がっておりましたが、やはり「秋」という季節は本を読むだけでなく、共有したくなる季節なのかしら。――それならば、乗るしかないでしょう、このビッグウェーブに。
ということで、実際に選書してみた結果が、上の画像のようになりました。タイムラインに流れている皆様の“10冊”と比べると、非常にエンタメ色が強くはありますが。普段、ブログで取り上げている本とは微妙に方向性が違うものもあるので、簡単に紹介してみます。
ウチの場合、大半売り払い本棚もないんだけれど(だがミニマリストではない)。
アカデミック、インテリゲンチャな固いものは読まないので、俗なものしか並びませんが。
これぞエンタメ寄り。
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1.服は何故音楽を必要とするのか?―――「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察/菊地成孔
ファッション&音楽。
博覧強記な菊地成孔は、欠かせない。視覚、聴覚を別けて考える面白み。
ファッションニュース誌で連載していたコレクションを見ての雑感コラムをまとめたもの。
2.匣の中の失楽/竹本健治
この作品ほど「自分が何に拠って読んでいるか?」を自覚させられることもあまりない。
虚構の物語と虚構の物語が絡み合い、虚構が虚構を否定し、虚構が実在の座を争う。
以降、和製メタミスにどっぷりとハマる。
5.プロレススーパースター列伝1/原田久仁信・梶原一騎・高森敦子
小学校にこれが全巻揃ってなければプロレスを観ることはなかった。
プロレスによりメタな視座を覚えた。
スタンハンセンは、古タイヤに腕を打ちつけウエスタンラリアットを必殺技にしたって信じてたピュアな頃。
7.思考の整理学/外山滋久古
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
この本がきっかけで外山滋久古の著作を何作か読んだ。
思考を言語化してみせる妙はブログを書いている今、是非とも見習いたい。
8.魔王伝 魔界都市ブルース/菊地秀行
中学時代、菊地秀行にハマる。
特に魔王伝は好きで何度も読み返した。
最後の最後まで引っ張って、叙述トリックばりの唐突なオチに「え?」と驚いたのは言うまでもない。
一度でいいから見てみたい、秋せつらvsドフラミンゴ。
蛇足.厚岸のおかず/向井秀徳
10冊で終わってれば良かったんだけど、蛇足。
向井が書いた唯一の短編小説集。
向井秀徳という天才は、自分を構成してきた要素として結構大きい気がするので足してみる。
おかげで、いつまでもロックというよくわからない概念に閾域下を支配されてる。
- 1.服は何故音楽を必要とするのか?―――「ウォーキング・ミュージック」という存在しないジャンルに召還された音楽たちについての考察/菊地成孔
- 2.匣の中の失楽/竹本健治
- 3.黒魔術の手帖/澁澤龍彦
- 4.招かれざる客たちのビュッフェ/クリスチアナ・ブランド
- 5.プロレススーパースター列伝1/原田久仁信・梶原一騎・高森敦子
- 6.凡人として生きるということ/押井守
- 7.思考の整理学/外山滋久古
- 8.魔王伝 魔界都市ブルース/菊地秀行
- 9.好き好き大好き超愛してる/舞城王太郎
- 10.ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く/大谷能生
- 蛇足.厚岸のおかず/向井秀徳
過去の自分から現在の自分まで。
インテリジェンスの欠片もないのは、いかにもって感じ。
表現するのは、なかなか難しいもんです。