素晴らしき日本SF映画の世界(非怪獣系
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なんだかスターウォーズの話題ばかりでスタートレック好きはとしては、モヤモヤする今日この頃(トレッキーと名乗るほどではない)。
スターウォーズ切っ掛けで今さら「宇宙からのメッセージ(1978)」が話題になったりしていても「宇宙からのメッセージ」に出てくる宇宙船のプラモを作ったりしてた人間としては今さら感はあったりして(深作が「宇宙からのメッセージ」を作った裏話も目にする)、しかし知らないひとには一周回って新しいのかもしれない。
というか日本のSFって一時期はすごく流行ったのにすっかり廃れてしまった。
以下、日本のSF映画(怪獣があまり出ない)を中心にまとめた。
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復活の日/1980
いわゆるパンデミックもの。
南極基地以外の人間が、細菌兵器によって死滅してしまう話。
こちらも日本SF界の重鎮 小松左京原作。
イケメン草刈正雄にオリビア・ハッセー。
こちらは「宇宙からのメッセージ」のリベンジじゃないが、深作欣二がキチンと仕事できてる。
さよならジュピター/1984
そして「さよならジュピター」
地球に接近するブラックホールを木製の爆発によって軌道変更させようと言うハードSF。
鳴り物入りで製作開始され、総制作費は10億円ながらも興行収入17億円(配給収入は8億円)ということで……いや、もう。
小松左京原作かと思いきやノベライズだったんですね、それは知らんかった。
一番有名なのは、無重力S○Xシーン(そこしか覚えてない)。
妖星ゴラス/1962
この「妖星ゴラス」はハリウッドのアルマゲドンと比較されることが多く、アルマゲドンは地球に接近してくる隕石を破壊するのに対し、妖星ゴラスは地球の方を動かしてしまおうと言う奇想。
この 破壊するor躱す、と言う辺りに日本人らしい感覚が出ている。
地球の軌道をずらすブースターを付けようってんだから、発想の規模がすごい。
科学的考証もそれなりにしてある。
ちなみに突然怪獣が出てきてハードSFな感覚がいきなり怪獣映画っぽくなるんですが、
この怪獣の唐突な登場は、クランク・アップ前になって東宝上層部から出された「せっかくの円谷特撮だから怪獣を出してほしい」との要求によるもの。監督の本多は抵抗したが[注 3]、登場が決定となった後は、デザインなど怪獣のコンセプトについて積極的に関わっている。このマグマの登場シーンは当時の映画評などでも蛇足として不評であり、海外での公開ではカットされている
妖星ゴラス - Wikipedia
この話もそこそこ有名。
古典の名作、今観ても面白いはず。
惑星大戦争/1977
森田健作、浅野ゆう子、そして沖・涅槃で待ってるぜ・雅也という豪華な若手が勢ぞろい。
”2001年宇宙の旅”を思わせる宇宙服や毛むくじゃらの宇宙人などが出てきて既視感がすごいですが、映画「海底軍艦」のリメイクなんすよね、これ。
こっちも話題に……(沖雅也が操縦桿握ってる辺りツッコミどころ)。
クライシス2050/1990 日米合作
もう誰が覚えてるんだこの映画ってくらいマイナーな「クライシス2050」
監督はアメリカンニューシネマの名作「バニシングポイント」の リチャード・C・サラフィアン。
出演は、別所・ハムのひと、ライフル協会会長チャールトン・ヘストンという歪んだ豪華さ。
メカデザインがシド・ミードっていうあたりで地雷臭もすごい。
ストーリーはダニー・ボイルが真田広之を使ったSF映画「クライシス2057」と同じく太陽の巨大フレアによって地球が危機に瀕し、宇宙船を使わすと言うお話。
まぁ、2057を観て2050を観ないという手もある(個人的には好きな作品)。
戦国自衛隊/1979
1980年にアメリカの軍艦がタイムスリップする「ファイナル・カウントダウン」と言う映画がありましたが、時期的に近い。
リメイクもされて、今さら説明の必要もないですが自衛隊が戦国時代にタイムスリップをする。とはいえ「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」のようなチートプレイと違い、タイムスリップして補給線が断たれた孤立状況で徐々に追い込まれていくこの映画の感覚は幼い頃怖かった思い出がある。
真田広之も出てるんですが、若手なのでまだ小さい役なんですよね。
首都消失/1987
はい、小松左京原作。
スティーブン・キングの「アンダー・ザ・ドーム」を観て「これって首都消失じゃね?」と思ったひともいるかと思いますが、要は首都が雲に覆われ、外と行き来できなくなり孤立するSF映画。
特殊設定下でのパニック映画として描いた。
渡瀬恒彦、名取裕子とキャストも堅実な割に評価は今ひとつ。