大怪獣 南海の大決闘!映画「ジュラシック・ワールド」
スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める、「ジュラシック・パーク」シリーズ待望の最新作。革新的で壮大なアクションアドベンチャーのキャラクター原案をマイケル・クライトンが務めた。監督はコリン・トレヴォロウ、脚本はリック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー、コリン・トレヴォロウ、デレク・コノリーが担当。原案はリック・ジャッファとアマンダ・シルヴァー。フランク・マーシャルとパトリック・クローリーが製作に名を連ねる。
山ほど死人が出た過去にも関わらずまたもや恐竜メインのテーマパークを開けるのはアメリカらしいというか。
アマゾンプライム無料枠になったので早速観てみた。
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毎度おなじみ
どれだけ惨事が起きても恐竜テーマパークを辞めない、懲りない世界線。
毎度のことながら恐竜が暴走したときの防御・抑制システムがザル。
「GPS埋め込んどいてあとは麻酔銃でなんとかなんじゃね?」
というざっくりさ加減のおかげで、なぜか恐竜には麻酔銃がほとんど効く様子もなく硬い皮膚で弾かれるけれど、それを想定してない管理システムっておm(ry
なのに突然登場するロケットランチャー。
急に強くなったなー。
その割にはひとつしかなかったし大して活躍もせんかったが(途中で消失する
正直なひとびと
この映画って各人がやりたいことをやってドツボにハマる構造。
兄弟はお守りを振りきって二人で観光したいと思ったら恐竜の暴走に巻き込まれ、金満オーナーはヘリで地獄の黙示録ごっこをやりたいと不慣れなヘリで飛び立ち、科学者はDNA混ぜまくりたいからゴッチャゴチャに入れまくり、セキュリティ部門のヴィンセント・ドノフリオはラプトルを操りたいし、元軍人オーウェンは最初ラプトル部隊に反対するが内心操れるんじゃないか?と思うから一緒にバイクで走りだす始末。
あげく今回の大ボス、ハイブリッドのインドミナスはひたすら殺戮をしたいから暴れ回る。
みんなやりたいことをやってろくでもない最後を迎えまくる。
「自分に正直って、素敵やん(via島田紳助)」
ただ兄弟のお守りをしてた秘書のザラが、翼竜に連れさらわれ、プールに落とされ、落とされたのにまたくわえて落とされ……をさんざやられる拷問シーンがブラック。
結婚式のムード作りに文句言ってたくらいでそんなに悪いキャラでもないが……。
「ジュラシックパーク」の頃は恐竜が動くリアルな映像だけでも革新的で、当時(1993年)「ジュラシックパーク」の映像技術に世界が驚く中、日本では安達祐実主演の「REX 恐竜物語」を上映してたんだから……。
カルロ・ランバルディだけがホクホクしたという伝説の映画*1。
今作では、恐竜が動くこと自体は珍しくもなんともないので冒頭いきなり恐竜が登場する。
しかし悪役であるアルピノハイブリッドは隠しタネなので最初だけ足元しか写さない演出。
全容が出てきても過去にTレックスを見せちゃってるので、それほどのインパクトもないですが……。
最後に
要はものすごく金をかけたおバカ映画。
そもそも恐竜が一匹逃げ出したってだけで大した障害もなく他の恐竜を殺しまくり、ケージを壊し、暴走しまくってる時点で客を呼べる環境じゃないが誰も気にしてない。
ハイブリッド恐竜の能力を「熱感知は?」「知能は?」「保護色?」すべてを「DNAが混ざってるから」で解決してしまう雑さは多分笑いどころだけれど、金をかけてるからそんなに笑えない。東洋系(中国)の科学者ってところも雑さの象(ry
シャークトパス*2と発想が変わらない……もう人間のDNAも混ぜちゃえばよかった。
最後の展開はまさに「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」の様相を呈するロイヤルランブル。
大怪獣プロレスだと思って観るのが健全なB級娯楽映画。
脳を一切動かさず観賞するのが正しい姿勢。