東京創元社のKINDLE50%ポイント還元の中から独断と偏見で選んだオススメ本
元々、東京創元の「シャーロック・ホームズのライバルたち」で洋ミスにハマった自分としては見逃せない本も多い機会。
ミステリ読みの基本は、早川か東京創元。
幾つかオススメを選びたいと思います(こういうまとめ久しぶりだわー)。
【スポンサーリンク】
人工知能は碁盤の夢を見るか? アルファ碁VS李世ドル
今回の対局は<アルファ碁>が完勝する。もしイ・セドル九段が一勝でもすれば、それは彼が天才だからだと。
しかしそのような予想をした専門家は私だけだった。
いきなり否ミステリですが、今日まっさきにポチったもんですから……。
まずは先日のアルファ碁VS李世ドルの一戦をプロ棋士である韓国の洪ミン杓九段が棋譜も併せて解説する一冊。
人工知能~ディープラーニング側からの解説本は多いんだけれど、こういうプロ棋士が棋譜を解説してくれるというのは(日曜にNHK杯を観る程度の)碁に弱い自分にもありがたい。
これは買わんと(定価高い)。
本格ミステリベスト2016
今年も発表された本格ミステリベスト。
「このミス」よりもパズラーやミステリ寄りのランキングで今回のセール品も幾つかランクインしてる(発表されたばかりなのでランクは書きませんが。ネタバレ禁止)。
まず今年の注目と言えば著作が三作もランクインした青崎有吾かもしれない。
学園ミステリ裏染天馬シリーズの第三弾、そしてダブル探偵の新シリーズ、さらに狼男や吸血鬼が登場する世界でのミステリ「アンデッドマーダーファルス」(こちらは講談社タイガ)。それぞれ方向性が違う作品が揃ってランクインするのはなかなか見ない。
特に正統派で端正な裏染天馬シリーズはオススメ。
ノッキングオン~はトータル70%オフって……。
・移動する密室。飛行船内での連続殺人の謎/シミルボン
以前、シミルボンに寄稿した「ジェリーフィッシュは凍らない」も22%ポイント還元でセール。
「気球」という移動する閉鎖空間で起きる連続殺人の謎。
平石貴樹の白石巡査シリーズもセール対象。
平石貴樹といえば「だれもがポオを愛していた」の更科ニッキシリーズにも見られるような地味ながらも丁寧で堅実なミステリが特徴。
こちらのシリーズも非常にいい味出してる。
つか、青崎有吾もそうだけど小粒だけどしっかりした正統派ミステリが流行りなのかな……?。
宮内悠介
宮内悠介作品も幾つかセール対象。
この二作は過去に記事にしてる。
ミステリというかSFというか。
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
azanaerunawano5to4.hatenablog.com
売り上げランキング: 8,863
今年の文春のミステリランキングにランクインしてた「彼女がエスパーだったころ」は20%オフ。
記事書くついでにポチった(これだけ買ってなかった)。
碁盤を作る碁盤師が謎を解決する一風変わったミステリ「月と太陽の盤~碁盤師・吉井利仙の事件簿~」は読み終わったのでまた記事にする予定。
米澤穂信
米澤穂信といえば「氷菓」の古典部シリーズが有名になってしまったけれど、個人的には創元から出てるこの〈小市民〉シリーズで米澤作品にハマった思い出。
当然のオススメシリーズ。
小佐内さんの毒っ気とか、こっちの方がアニメ化しやすそうな印象なんですけどねぇ……。
「このミス2012」で2位を獲得した「折れた竜骨」もセール対象。
ファンタジーを思わせる中世を舞台にしながらも論理的な推理で事件が解決される立派なミステリ。
こちらも過去に記事にしてる。
その他のオススメ
この言語感覚は読まないとわからない。
なんというか、全編がクトゥルフ的なグチュグチュとしたなにかよくわからない形状の生物がよくわからない生活を送っているんだけれど、それをまったく独自の言語感覚で読ませるのがとても面白い。
読み始めるとまったくもってイメージしづらく、しかしそこを乗り越え読み進めていくと他にはない読書感覚がある。
非常に説明しづらい一作だが面白いのは間違いない。
ナチスの高官ラインハルト・ハイドリッヒの暗殺計画を描いた一冊。
作家自身も登場しフィクション・ノンフィクションが入り交じる一風変わったメタな構成。
かなり面白いんですが……かなり気合を入れて、時間がないと読み切れないかも。
マルチタスクなワーカホリックのフロスト警部シリーズはかなり面白い。
安定感のある内容、シーズン的にもちょうどいい。
ちなみにこのフロストシリーズは、新作が出る度に毎年このミス上位にランクインする常連でもあった。
洋ミスを読まないひとの入門に是非オススメしたい。