松野莉奈が亡くなった。
ウイルス性急性脳症だったらしい。
18歳、若すぎる。
速報を知ってデマニュースであってくれれば、と思っていたがそれは叶わなかったらしい。
つらい。
区切りをつけるためにこの記事を書く。
この記事には、個人的な感傷しかない。
マネタイズとかバズとかどうでもいい。
よくある芸能人の死の一つ。
若いアイドルの死。
よく知らない人にとって単にそれだけでしかないのが悲しい。
名前ではなく「例の死んだアイドルの娘」と語られるのが悲しい。
松野莉奈という名前が、こんなことで広がるのが悲しい。
大々的に報じられ皆が涙する、衝撃を受けて皆が落胆する。
それほどの大きさでないことが悲しい。
もっともっと、嘆かれていい。
国民的アイドルになって、ニュースを知った皆が驚いて、嘆き悲しんで。
そんな価値が、未来があったのに。
誰かにとっての大きな欠落も、世界からすれば小さい出来事でしかないのが悲しい。
スターダストのアイドルは、健康に関してのトラブルが続いている。
3Bjrがヘリウムガスを吸って緊急搬送された事件はかなり話題になった。
チームしゃちほこのメンバー安藤ゆずがめまい症になりチームを卒業。
そして今度は、松野莉奈が突然の死。
私立恵比寿中学(以下、エビ中)は、あまり恵まれたグループではなかった。
2009年に結成。
ももクロの妹分として売り出されたがヒットに恵まれず。
そこで出したのが2013年の「梅」。
日陰者のエビ中を桜はなく梅でしかないと自虐的に暗喩させる歌だったが、それもエビ中らしいといえるかもしれない。
そして同年、3人がグループを脱退。
しかし解散した他グループから二人を加え新体制になったエビ中は再び結束を固めた。
地上波のMステにも出演し、舞台にも挑戦した。
今年はそれぞれのメンバーが自分で企画したソロコンサートを行うという試みも行なっていた。
そんな矢先
松野莉奈がいなくなってしまった。
今回の訃報は、同じ事務所のアイドルにも強く影響する。
アイドルは、ファンの中にあるモラトリアムに生きている。
しかし松野莉奈が急死したことで、モラトリアムにリアルな死が飛び込んできた。
最も強い現実である死がアイドルのイメージに結びついてしまう。
どんなに明るい曲を歌っても松野の顔が浮かんでしまう。
若いメンバーが背負うには重すぎる。
明るくみんなに元気を届ける。
そんなアイドルが死を背負ってしまう理不尽。
しかし松野莉奈がいなくなっても残ったメンバーの人生は続く。
ファミリー(ファン)も辛いが、最も辛いのは、身近で家族同然に過ごしてきたメンバーだろう。
これがロックバンドならそれもステージに昇華できる。RHCPの名曲アンダーザブリッジはオーバードーズで亡くなったギタリストのヒレルを追悼した曲として知られる。
しかしメンバーが亡くなったアイドルは、どうやってその死に向き合えばいいんだろうか。
まだ幼く若い彼女らには、強くあって欲しい。
まだ人生は長い。
向き合うための時間はある。
これからもステージは続く。
受け入れるのに時間がかかっても構わない。
頑張って欲しい。
これからもずっと応援している。
心の底からお悔やみを申し上げます。
悲しい。
なんだこれは。
人生は、ほんとうにほんとうにほんとうに理不尽だ。
生きている以上人生は続く。
だから前を向かなければ。
【追記】
記事には、死因をウイルス性急性脳症と書いておりますが、18:00現在不明とのこと
判明次第変更します
エビ中・松野莉奈さんの急死、公式発表は死因に触れず ウイルス性急性脳症、インフルエンザ脳症の病名が出回る