75歳社長のペログリ日記「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男」

紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男 (講談社+α文庫)

とんでもない男がいた!幼いころから「美人と付き合いたい」と願い続け、そのためには大金持ちになるのが近道と、鉄屑拾い、コンドーム訪問販売、金融業など様々な商売を経て、裸一貫から成り上がった男の痛快自伝。商売が上手くいくコツ、金持ちになるための心構え、女性を口説く技から、75歳になってクスリいらずの生涯現役法まで、すべてを赤裸々に語った!

紀州エロ社長のペログリ日記。
と言ってしまえばそれまで。

とはいえ、さすがに4,000人に30億ですから一筋縄ではいかない人生。
「4,000人抱いた」、ではなく「4,000人に30億使った」なんだから色々苦労してる。



【スポンサーリンク】



立身出世

エッチをすることが生きがいで、エッチさえしていれば元気になれて健康にもなれる。
私はそう思って生きてきました。

2016年2月。
50歳年下の愛人に6,000万円相当の金品を盗まれワイドショーのトップを飾ることになった野崎社長。
75歳現役バリバリ。
そんな社長は貧しい家に産まれ、ひたすら「美女と寝たい」という一心で働き、金を稼ぎ、未だにその目標を掲げたまま生きているのだそうで。

それにしても下半身でここまで貪欲に立身出世できるんだからそれはそれで動機は不純ではなく一途といえば一途なのかもしれない。
自分は典型的な草食系男子なので、こういう感覚はよくわからないけれども。

実演販売

野崎幸助は、和歌山県田辺市の小さな酒屋に生まれる。
七人兄弟の三男坊。
時代は、朝鮮特需で景気は良くても市民がそれを実感するほどでもない。
都会で就職するが上手く行かず、田舎へ帰り、鉄屑拾いを始めることに。
美人のお姉さんとお知り合いになりたくても、金も機会もルックスも伴わない。

あるとき、農道脇の肥溜めに捨てられた避妊具を見て「避妊具に需要があるのでは?」と思い立ち避妊具の訪問販売を開始。
今と違いドラッグストアがそこここにあるわけではなく、薬局の片隅にこっそり置かれた避妊具はなかなか買いづらいもの。
最初は上手くいかないが、学生時代の先輩にアドバイスも受け、ターゲットを絞る。

悶々とした農家の細君相手に『実演販売』も行い、徐々に避妊具売の仕事が波に乗り始める。

そして貯まった金を元に今度は、金主(金貸しに種金を出す)になった野崎幸助。
金貸しの社長ナベさんに連れられ、銀座のクラブでホステスの真美ちゃんにハマる。
当然のように貢ぎ、当然のように消える真美ちゃん。

特注名刺の威力

社長はいろいろありつつ自分で金貸しを開始。
そこから東京へと進出。
様々な業種へ多角経営を始める。

75歳現役社長の立身出世物語は、エロとエロで出来てる。

「美女としたい!」の一心でひたすら真面目に稼いで、その金を女性に貢ぐんだからそれはそれ。
人間、何であれ基本的には私利私欲のために働くもの。
腹が減った、いい暮らしがしたい、気持ちよくなりたい、幸せに暮したい。
そのために金を稼ぎ、そのために生きる。

ただそれをむき出しにして、「美女を抱くために稼いでるんだ!」とゲスく語ると、いやいや。
ドンファンというか、ドンファンは貴族でモテ男なので、成り上がりで稼いだ野崎社長をドンファンと呼ぶのはなんか違う。
社長、色々努力してる。

例えばこんな話がある。
あるときCAさんと仲良くなりたいと思った野崎社長。
その方策を練ることにする。

私は空っぽの頭を絞りました。ことエッチに関する戦略を練ることなら、何時間でも考えることができるのです。学生時代にこの能力を勉学に使っていれば、今頃は博士か大臣にでもなれたのではないかと悔やんでも時すでに遅し。
それでも必死になって考えた結果、妙案が浮かびました。特許庁に申請しようかと考えたほどの発明だと自画自賛するモノです。

飛行機に乗ってCAに近い席を狙って座る野崎社長。
降りる時に挨拶をして、名刺を渡す。

するとその後、CAの遼子さんから電話がかかってくる。

私が遼子さんに渡した名刺は特注品の少し厚いもので二重になっており、表側には普通に名前や住所が書かれていますが、裏側は紙を挟めるように切り込みが入れてあります。遼子さんに渡した名刺の裏の切込みには、折りたたんだ一万円札を挟んでおいたのです。

さすが社長。
名刺は二重になっていて後ろに一万円を入れられるようにしてあり、それを渡すと反応がいいとか、いやもうゲスさ満載。
わざわざCAのナンパ用に名刺を特注するとは。
プロ野球で首位打者になれる程度の確率で成功したとか言うんだから、福沢諭吉効果でブーストした名刺の威力の高さはなかなか。

生きるとは何なのか?

一応、立身出世物語なので多少のビジネステクもあるけれど、ほとんどは社長のエロ話しかナンパテクと悶々とした性欲の話。
まぁ、イマドキの単なるゲスなナンパを工学と呼ぶだら、愛を証明するだとかあーだこーだって美化するような薄っぺらいやり口と比べればよほどストレートで素直。

貢いだホステスが消え、金を持ち逃げされ、脱税を疑われマルサに入られ、強盗に会い、脳こうそくで倒れ。
ニュースで話題になったのもデートクラブで知り合った女性が家の金と宝石を持ち逃げしたからで、金があるせいなのか、女性に手広くやってるせいなのか色々と波乱万丈。
ただひたすらエロに生きている社長、金貸しなのに反社が嫌いだったり、「取り立てがスイーツのように甘い」と言われたり。
エロにもそれ以外にも正直に生きてるらしい。

肉食系は楽しそうだが、大変そうだわ―と思う草食系。
バイタリティがすごすぎて、とてもじゃないがマネはできそうにない。

75年の人生。
結構一気に読めるので興味のある方はどうぞ。
もちろん女性には勧めませんが。

実話ナックルズよりヌルいが、読み物としては面白い。
生々しい描写がないので、読み物としても意外と軽く読める。
スポーツ新聞のほうが、よほどゲスい。

どんな目標でもいい、目標をもって本気でやれば年齢なんて関係ありませんし、いつかその目標は叶うはずです。
好みの女性とエッチしたいーーー。その一念だけでここまで来た私が言うのですから間違いありません

さすが、言葉に説得力がある。