途切れにくさを謳う完全分離型イヤフォンflapFitが、音途切れやすいのはいかがなものか?

hearable LAB flapFit FF-TW10 完全独立型ワイヤレスイヤホン

通勤では、音楽を聴くのが定番。
イヤフォンもヘッドホンも使い、最近は左右分離型を使うようになった。

ところが左右分離型、音質がよろしくない。
通勤なので大音量で聴くわけではないけれど、それでもちゃちな音では興が削がれる。

hearable LABは世界初のノイズキャンセリングイヤホンの開発で知られる保坂明彦氏とDVD-Rメディアの開発、企画策定や4K UHD Blu-rayのフォーマットの策定で知られる田坂修一氏が立ち上げたオーディオブランドです。
https://www.hearablelab.com/about

flapFitは元ソニーの技術者などが立ち上げたオーディオ機器ブランドhearableLABの第一弾製品。
左右分離型イヤフォンの新製品。

本体が長くL字型の長辺が下がるようなデザイン。
なので某オーディオ板では
┏(^o^)┓
とも揶揄されている。

先日、GLIDiCの完全ワイヤレスTW-5000を買ったんですが、いざ使おうとするとBluetooth設定を忘れてしまったかのように繋がらなくなる事象があったり、接続の安定感は素晴らしいものの音質もまだまだ。

そこで高音質だが、案外音が切れると評判で、好嫌分かれるflapFitに手を出してみた顛末が以下。




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開封の儀

まずは写真をいくつか
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パッケージの仕方は、やはり日本メーカー出身と言った感じ。
あまり色気がない。
ケースはバカでかいが、あまり使っていない。

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上がGLIDiC TW-5000
下がflapFit FF-TW10

本体のルックスは、好みが分かれるところ。
本体下部のUSB剥き出しは、デザインとしてもちょっとどうなんだろうか。

装着感

AirPodsを「耳からうどん」と言うなら、flapFitは「耳からキットカット」くらいの印象。

装着に関しては、イヤーチップと本体にある輪状の耳珠で支持する(イヤースタビライザー)ため、本体の大きさの割に安定感はある。
頭を多少降ったくらいでは外れない。
ヘドバンでも多少なら外れないのでライブハウスのメタルキッズも安心かもしれない。

イヤーチップはfinalのEタイプイヤーピースSS、S、M、L、LLの5種類が同梱。
この辺は好みだが、自分の場合は密閉感が増すシリコンタイプのイヤーチップに取り替えた。

その割に外界音が聴こえやすい。
GlIDiCの形状が耳にすっぽりハマり込むのに対し、flapFitの形状がイヤーチップと耳珠の二点だからかもしれない。
検証していないが、外の音が聞こえやすいのなら音漏れも気になる。

疲れやすさに関しては、大きさの割にあまり感じない。
見た目の割に素材が軽いからかもしれない。
小さくてもGLIDiCの方がよほど疲れる。


ハードウェアボタンは左右に二つ。
これが重い。
人差し指を押し当ててもカチッと沈まず、かなりグイッと押し込まないとクリック感がない。
もう少し軽くていいでしょう。

これが耳に装着せずに使う機器なら少々硬めのクリック感でもいいが、耳に装着して使うのが標準操作の端末でこの重めのクリック感はどうなんだろう?
せっかくのフィットもこの押し込みでブレる。


パッケージの仕方もそうだが、日本のハードウェアメーカー特有の思考が目に見える製品。
元Sonyらしいが、ハードだけなら東芝かSHARPっぽい頭の硬さ。
もう少し柔軟な考え方をするデザイナーを挟んだ方がもっとこなれた製品が出ると思うんだが。

ちなみに本体と頭の間に人差し指や中指を入れ本体を支えてから親指でボタンを押し込むと一番スムーズに操作できた。
もしお持ちなら是非お試しあれ。

音質と電池

肝心要の音質について。
音は、非常に良い。
これは評判通り。

ちょうど、左右分離型ユーザで、そこらへんにいた人に試してもらったところ先入観なしで「はっきりわかるくらい違う」とのこと。
左右分離型と言うとどうしても耳先で鳴っている安いイヤフォン特有の音のイメージだが、flapFitはきちんと音場が出来上がる。
輪郭もわかる。
ジャズ、ロック、ラップ、それぞれ聴いてみたが、中低域が出てるわりに結構ジャズがしっくり来た。
ラップが案外、ハマらない感じか?


電池の持ちに関しては、とても優秀。
通勤、帰宅、部屋でも使ってみたがまだヘタらない。未だに二、三時間程度しか使えない機種が最新機種として出る左右分離型ジャンルの中でこの電気の持ちは結構なアドバンテージ。
いわゆる充電ケースがなく本体にマイクロUSBを直挿しする仕様だが、その分持ち運びは楽だしUSBさえあれば充電ができる。

GLIDiCはケースでしか充電できない。
一度はケースが開いていたらしくiPhoneと繋がりいつの間にか電池がすっからかん、なんてことがあった。

この辺も好みだろうが、個人的にケースに依存しない充電は使い勝手がいい。
ただマイクロUSBは差しづらい。
なんとかならないものか。
今後、さらに技術もこなれてくるとqi対応の機種なんか出てくるかもしれない。

風音と接続

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これは使ってみて気づいたが(感想として書いているのをみたことがなかった)独特の形状が災いして、風音が気になる。
耳から下に伸びる、その本体の下に風が入り込み、鳴る。
┏(^o^)┓

地下や個室などでは気にならないだろうが、都市部で外を歩けばビル風もある。
汐留の空中回廊を歩くと耳とflapFitの間を東京湾からやってきた風が吹き抜け、ガサガサとノイジーな音が邪魔する。
同じ環境でもGLIDiCなど形状的に風が抜けないイヤフォンの場合、風音はさほど気にもしなかったが、まさかこの形状が悪い方に転ぶとは。

www.hearablelab.com

一度使うと手放せない完全独立型ワイヤレスイヤホンですが、ネックになるのが、再生中の音が途切れる問題です。主な原因は2つあります。電波の妨げとなる金属部品と電波を吸収する身体です。flapFitはアンテナの能力を最大限生かす為に、アンテナと金属部品、身体との距離を十分に離すデザインとしました。

繋がりやすさを一番に謳うflapFit。
だが実際、街で使うとその切れやすさはすぐにわかる。

左右分離型イヤフォンを初めて買ったなら「こう言うものか」と納得するかもしれない。

GLIDiCの優秀な接続を体感していると、同じ場所で繋がらなくなってしまうflapFitの性能は、現行機種の中で相対的に「切れにくい」とは言えない。

一瞬プツッと切れる瞬断であれば、左右分離型の性質上仕方がない。
切れにくいG LIDiCでも1日数度はそう言う途切れもあった。

だがflapFitの途切れ方と言うのはプツッというより左が完全に聞こえなくなり、そのまま右も共連れで聞こえなくなったり、たわんだまま再生を続けたり、一度破綻するとそのまましばらく続くような「途切れ方」をする。

1秒どころか下手すれば1分切れたり、ノイズが乗ったまま再生を続けることもあった。
これは、とても聴き苦しい。
駅のホームで確実に途切れる。

途切れにくい工夫をしているのはよくわかる。
だがその工夫が実情に一致していないなら果たして「切れにくい」を謳うのはどうなんだろう?
何とどのように比較して「途切れにくい」と謳ったんだろう?

フィールドテストは行ったんだろうか?と品質に対し疑問を持たざるをえない。
通勤ラッシュ、帰宅ラッシュの電車やホームで競合機と比較してみれば切れやすいか否かもよくわかる。
もし次世代機が出るならモニターとして是非貸して欲しいものです。
品質技術の担当が仕事をしていない。

まとめ

総括すると、音質は、とてもいい。
現行機をすべて網羅しているわけではないが、左右分離型イヤフォンの中でも間違いなく上位に入る一台。
音質に全フリ。
10,000円以上するような有線イヤフォン並みの音が出る左右分離型。

だが接続の悪さは中の下といったところ。
格安イヤフォンよりはマシだが上位機種には比べるべくもない。
ましてや同価格帯のGLIDiCやAnkerのZOLO Libertyよりや断然落ちるのは痛い。
中華製格安イヤフォンより多少マシなレベル。
せめて発売前に開発者は製品を持って過密なホームや地下街や電波の悪そうな場所で試してからその性能を謳って欲しい。

音質が良いだけに崩れた時はとても痛々しい。
GLIDiC TW-5000の安定感と(Bluetoothは忘れるが)値段を考えるとTW-5000がベストコスパと言われるのも納得できる。


左右分離型イヤフォンはまだまだこれからのジャンルではある。
無理やり電波で繋いでるんだから、音質や途切れとトレードオフで仕方がないかもしれない。
10,000円前後でせいぜい数千円の有線イヤフォン程度。

そう言う中でflapFitの音質は格段に良いし、その点では卓越してる。
電池の持ちも公称7時間と非常に長い。
だからこそ、この途切れの多さは非常に残念。
惜しい。
まさか途切れにくさまでベストエフォートの理論値とは。
有名無実な接続性能が高クオリティの音質にあやを付けてしまう。


高音質と耐久性、持久力だけを謳うなら納得もできるのに。
看板と違う製品が出てしまう。
hearableLABには品技がないのかもしれない。
ハードウェアメーカーとしては致命的。

左右分離型を使ってない(外で使う)ならGLIDiCを勧める。
もし音質にこだわりがある(そして部屋で使う)ならflipFitがいいと思いますが。


忖度のない正直な製品レビューは、以上になります。

hearable LAB flapFit FF-TW10 完全独立型ワイヤレスイヤホン
hearable LAB
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