アイドルがバラエティをやるのは当たり前ではない

おひさ。
アイドルとバラエティについて。

メンター

Perfume The Best

アイドルは難しい。
シンガー、ミュージシャンとかアーティストとか呼ばれるジョブになれれば笑いなどバラエティタレントとしてのスキルは要求されない。
歌が上手い、パフォーマンスが優れていることが至上。
笑いや流れを読んでの臨機応変な対応ができなくても構わない。

アイドルだったはずがいつの間にかミュージシャンとかアーティストへとジョブチェンジを果たしたPerfumeにバラエティでの対応力や笑いを取る力を求めない。それができなくてもそれをやらないのが彼女らであって、それを笑いに変えるのが周囲を囲むお笑い芸人の役割。

だがアイドルとなるとそうはいかない。
アイドルと言っても、ジャニーズ事務所の所属タレントのように、新人の頃からいきなりドラマ出演をさせ、あるいはバラエティの冠番組をもたせ現場の場数を踏ませることで経験を積ませ、役者やタレントのスキルを習得させるOJTがあるような事務所は少ない。
でもアイドルはバラエティに出演すればキャラを演じたり、天然を見せたり、それなりに笑いを取らなければならないし、それを求められてしまう。
だからこそ重要になるのがお笑い芸人というメンターとの出会いだと思う。


今活躍している朝日奈央にしろ、菊地亜美にしろ最初はアイドル志望(特に朝日はラブベリーの元モデルなので)だったがレギュラー番組「アイドリング!!!」で毎週のようにバカリズムにダメ出しされ、大相撲で戦い泣かされ、鼻フックされていればバラエティ力は自然に身についていく。
ちなみに最近では、日向坂がHINABINGO2で小藪から受けていたバラエティ講座はかなり本格的で若手お笑い芸人すら勉強になるような内容だったのでおすすめ(多分、Huluで観られるはず)。
色々ごたついている欅坂を抑えて、日向坂の中から次世代を担うタレントが登場するかもしれない。



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時に天性の才能でバラエティに対応するアイドルが出てくるものだから、それをこなせて当然のようにも感じるが、そもそもバラエティ番組において流れを読んで臨機応変にこなすのは難しい。
結局、自力がなく編集が頼り。
だからこそ多くのタレントは途中で急遽路線変更でジョブチェンジ、あるいは消えていく。

深夜のアイドル番組では視聴者の多くがファン。
多少のグダグダも許される。
そういうグダグダも含めて楽しめるからこそファンという。
ところがファン以外の目線にそれが晒された途端、叩かれ始めてしまう。

BiSH

BiSHは、横浜アリーナを一万人以上の観客で埋めるアイドルになった。
だがテレビへの進出はなかなか厳しい。
これまでも何度か歌番組への出演はあるものの露出が増えていかない。

ステージでのパフォーマンスは本当に素晴らしい。
先日、大阪城ホールで行なった「FREEZE DRY THE PASTS」のステージ映像を観ても、演出含めパフォーマンスがこれまでより明らかにクオリティが上がってるのがわかる。

そもそもBiSHのやっているようなオルタナ、パンク寄りの音楽というのは日本のテレビ(視聴者)が求める音楽と一致しない。
テレビが求めるのは綺麗で整った音楽。
ストーンローゼスがトップ・オブ・ザ・ポップスに出演し、口パクをバカにした時代から何も変わってない。


※イアンのマイクがマラカス状態

キレイな音楽というのはわかりやすいし理解しやすい。
歌詞の内容はメッセージを持ち、共感できるのが名曲。
意味のわからない歌詞に音を外しまくった音楽なんて聞く価値もない、というのが多くの視聴者の感覚なんだろう。

去年NHK「シブヤノオト」にBiSHが出演した際も、ライブ終わりでスタジオに戻った途端VTRを見ていたチュート徳井渡辺直美が引くなんて展開もあったが、初見の人からすればそうだろうなーといった感じ。
もうアイドルというよりミュージシャンやアーティストと呼んでいいと思うが、ここまでくるとアイドルの冠を捨てるのはなかなか難しい。

前述したがミュージシャンやアーティストであれば受け答えがダメでも許される。
もともとミュージシャンやアーティストは音楽による表現者であって言葉やコミュニケーション、笑いのプロじゃない。
だがアイドルという冠がついた途端、歌のクオリティが求められない代わりに他のクオリティが求められてしまう。

www.msn.com

BiSHのアイナがマンスリーのコーナーでレギュラーになった。
が、BiSHでインタビュー能力があるのはチッチやモモコくらいのもの。
キャラクターは天然、無邪気。
だが歌や踊りとなると鬼気迫るくらいのクオリティを見せるのがアイナの魅力なのに「アイドル」としてコーナーを任されそれを要求されてしまうと正直つらい。
「アイナが嫌いになった」という意見もいくつか見かけたが、そういう人はどうせ好きにならないのでさておき、本業がステージなのに、それも見ないで決めつけるのは偏狭だろう。

聞かれることは多くても聞く側にはそれなりのスキルが必要になる。
阿川佐和子とか吉田豪の本でもともかく今から読んで欲しいところだが、どうなることか...来週は燃えなければいいですが。
ネットは燃えて悪目立ちしてもそれなりに支持が集まっても、テレビとなるとその後は呼ばれないのが世の常。
プロとして仕事を受けた以上、結果を出なさなければいけない世界はつらい。

www.tv-asahi.co.jp

来週末は、アメトーークでBiSHドハマり芸人も放送。
自己紹介いじりとか馬糞PVネタをやるんだろうかと思うと少々げんなりする。

ミュージシャンやアーティストの冠に変えたいところではあるが、今となっては難しい。
結局、ドラマの主題歌とかタイアップとか、ベタな王道の売れ方しかないのかね。。。

アイドル戦国時代の終わりに

もうアイドルの時代は終わり、今や売れているのはあいみょんや米津玄師といったSSW。
海外に目を向けてもBillie Eilishが売れまくってるご時世。
もしくはKing gNu、髭ダンみたいな次世代バンドも徐々に登場しているし、先日のHEY3neoだってシングルしか出てないニガミ17才*1が出たのにアイドルはゼロってんですから(蒼井翔太は声優、王子様枠として)。
もう時代の趨勢は、はっきりしている。

AKBは総選挙をやめ、NGTは色々やらかし、秋元康はAKB方式を使ったガールズバンド コインロッカーズに力を入れ、PASSPOや校庭カメラガールドライは活動休止、ゆるめるモ!からはあのちゃんが脱退するなどアイドル界隈が勢いを減じているのは明白。
そんな中で一人気を吐く坂道系やWACK
ここから数年、オリンピック開けまでが正念場。

最近では、プー・ルイという存在をさておき、ファーストサマー・ウイカが売れるというのは完全に予想外。
本当に世の中何が起きるかわからない。
長生きはするもんです。
とはいえ一緒にビリーアイドルも売れるか?というと、そうじゃないんだからこれまた難しい。

新生BiSに期待してるので、どこぞのお笑いさんと一緒にレギュラーでタレントとしてのノウハウを学ぶような展開にならんものかな、と思っていたりするんですが、難しいですかね、なかなか。

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*1:元・嘘つきバービーの岩下優介率いるバンド。ZAZENっぽい変則リズムが特徴