女芸人No.1決定戦 THE Wにはいろいろ頑張って欲しい
昨日、ワイドナショーを観ていたら松本がTHE Wで優勝した3時のヒロインを
その上で「男芸人(と女芸人を)分けんのもどうかと思うんですけど、何がアカンかな~って思ったらやっぱツッコミよね。ツッコミが、女芸人の子ってどうもちょっとしらじらしいというか、立てすぎというか。それがだいぶ今回なくなってきて、やっぱ絶対ツッコミの面白い女芸人でてきたらもっと盛り上がるよね」と分析。「そういう意味では福田(麻貴)さんはツッコミもしっかりできている」と絶賛した。
松本人志、女芸人No.1『THEW』の進化を指摘 “新女王”3時のヒロイン絶賛「ツッコミもしっかりできている」 | ORICON NEWS
と評してまことにその通りとは思ったものの、優勝した割に話題にならないのは、ネタがゆーびーむ☆の「この曲よくない?」と同じ構造だからではなく、THE Wという企画自体の問題だろう。
とはいえ、過去何度か考えた割にいい感じの未来予想図がないので困る。
(ゆーびーむ☆は「この曲よくない?」をブリッジにしか使えないところがなぁ...)
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格
例えばM-1の審査員として松本や紳助、中川家、巨人師匠が座る。
コントの大会キングオブコントであればバナナマンやさまぁ〜ずが座る。
ここに東京03飯塚が入っても今なら皆納得するかもしれない。
審査員のメンツによって大会に格がつく。
あの人が審査したから、あの人が認めたから。
審査員というのは大会の看板なんですよね。
ところがTHE Wとなると難しい。
久本雅美は確かに面白い。
でもそれはタレントとしての面白さであって漫才やコントではない。
上沼恵美子もそう。
もちろんM-1の審査もやっていたように漫才の審査員ならいいかもしれないが、THE Wは女性芸人の大会。
コントも漫才も同じ平場のMMA。
そうなると誰が審査するか?
これがネタじゃなくバラエティタレントのオーディションなら申し分ないメンツなんですよ。
アンガ田中は現役コント師ですから別格として、笑い飯の哲夫、ハイヒールリンゴはダウンタウンと同期とはいえやはり漫才の人。
久本雅美は舞台・タレント、清水ミチコはモノマネ。
ヒロミって、花火付けて飛んだあとコントやってましたっけ?(詳しくない)
女性のコント師で権威がある...うーん。
ただ女性版キング・オブ・コントとなるとそれもモヤッとしてしまう。
採点方式もいろいろ言われましたけど他と差別化したかったんでしょう。
キングオブコントが毎年ガラッと採点方式変えていたようにTHE Wも模索中かもしれない。
とは言え流石にあの方式はちょっと、ねぇ。
神取忍
出場者も難しい。
海原やすよともこのように男女関係なく「誰が一番面白いか決めたらえぇんじゃ」とばかりになぎ倒してきたお笑い会の神取忍が出れば大会のクオリティも一気に上がるが、そうなるとほかの出場者にクオリティが求められてしまう。
やすよともこは男女関係なく戦い、勝ってきたんですから、
#THE_W
— YuuriMan (@YuuriMan_dota) 2019年12月9日
海原やすよともこが出たらオールキルで完全優勝やろなぁ
当然ですわな。
去年までは権威付けとして裏解説に松本を配したもののうまく転がらず。
今年は、中川家とココリコ遠藤らにしたが、自由すぎて本編より裏解説が面白いという残念な結果に陥った2019年。
視聴者にアンケートを取っておきながら、結果もテレビもガン無視して小峠と煮卵が似ていることで大盛り上がりする裏実況ルーム。#THE_W pic.twitter.com/vL3D7VFF9I
— チーフ (@captainchief64) 2019年12月9日
煮卵のくだりの方がどのコンビのネタより面白かったのは企画としては深刻な問題ですよ。
女芸人の大会なのに同時にやってる男芸人の煮卵の方が盛り上がってるっていう。
3時のヒロインが悪いんじゃなく番組を企画してる大人がすべて悪い。
女性タレント
日テレ的には多分、バラエティで活躍するような女性タレントが欲しいんでしょう。
だから優勝商品と称して他の番組への出演権を出し、番宣みたいにぶっ込んでくる。
あーいうのも賞の格を下げてるんですが。
イッテQも全体的に高齢化だし、次世代の若手女性お笑いタレントが欲しい。
そう考えるとキャラ笑いが中心の3時のヒロインが優勝したのもうなづける。
温泉同好会で海外ロケに行き、湖に飛び込んだり、相撲とったりする未来は見える。
ただそれなら別にネタが面白い必要もない。
タレントオーディションでいい気がする。
若手はガンバレルーヤでいいんじゃないの?っていう。
そもそも森三中なんかはネタで評価されたわけでもなく(ネタはどえらいシュールですぜ)
椿鬼奴もあらびき団でライト東野とレフト藤井にウケるような夜11時以降のネタ中心。
賞レースとして成立させたいのか、それともバラエティショーとして成立させたいのか。
M-1では有り得ないゆる〜い空気と、対する出場者の本気度のギャップ。
もちろんお笑いの賞なんてぬるくていいし、バラエティでいいんでしょう。
でも賞としての権威付はしなきゃダメですよ。
THE Wが賞レースなら、出演者のあのクオリティである以上、なくてもいいかもしれない。
バラエティタレントの顔見せという意味ならいいかも知れない。
もっとバラエティ色を強くして賞レースらしさを消したっていいのかもしれない。
どちらにしろ優勝しても、それが話題になって盛り上がらないのはやっぱりしんどい。
男女関係なく賞レースを勝ち抜けるストロングスタイルな女漫才コンビが出てこないかなぁ、と来年に期待しつつ。

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