先日発売された『龍が如く7』
体験版をやり尽くして、買おうかどうしようか?悩んだ結果
「ゲーム実況を見て決めよう」
とYouTubeを見始めた。
主にコジマ店員とゆうなチャンネル。
www.youtube.com
※あくまで個人的な好みだがVtuber系とボコーダー系の声を使う配信者は避けている
特にゆうなチャンネルは過去の龍が如くもやり込んでいるので、龍が如くファン的な視点もあるだろうという理由。
結論から言えば「龍が如く7」はシステムに賛否あったが、そんなものを忘れさせるくらいシナリオが素晴らしいクオリティ。
RPGである理由もある。
そしてとても実況配信向きなのがわかった。
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ロールプレイングゲーム
まず大きく変わったゲームシステム。
これまでの龍が如くシリーズは桐生一馬を操るアクションがメインだったが、今回はRPGに方向転換。
コジマ店員〜の配信では職業を「僧侶(龍が如くでは「アイドル」)」や「魔術師(龍が如くではホームレス)」、アイドルの全体回復技をドラクエチックに「ベホマラー」などとも呼んでいたが言い得て妙。
まさに極道ドラクエ。
作中、主人公春日一番は自称勇者(と言う妄想)を抱いていると言う設定なのでロープレ用語に例えるのは問題なくハマる。
戦闘になると途端に敵の姿が変わるのも「春日の妄想で変身しているように見えてる」という結構アブない設定が盛り込まれてる。
電波が飛んでるとか言わないだけマシだが。
職業は極めるまで厳しいが、龍が如く〜はロープレとしてのバランスはちょっとどーなの?みたいな部分があるので(ザコなら相手が10レベル上でも勝てるが、ボスキャラになると途端に硬くなるなど)転職して、またイチから極めるのがなかなかしんどかったり。
回復役であるアイドルはパーティに(特に終盤にかけて)外せないが、アイドルになれるキャラは女性の紗栄子らなので、どうしても職業が縛られがちなのは否めない。
というか男性がアイドルでもいい。
チーママや女王様、姉御(有料)はまだしも。
そうしたらナンバは賢者(ホームレス+アイドル)を目指せるはずだが。
龍が如く7は、メインストーリーとサブストーリーがあり、サブストーリーをこなすとアイテムが手に入ったり、人材やデリヘル(デリバリーヘルプ:召喚獣)が増えたりする。
適度にサブストーリーをこなしつつ(まったりやるならサブストーリーコンプリートを目指すのがいいと思いますが)メインを適度に進めていくのが定石。
龍が如く サブクエ楽しいよね
— ゆうなチャンネル (@yuna_game_) 2020年1月14日
サブクエの概念を覆すほど
サブが充実してるし
感動系、くだらな系、バランスよい
そんな中で最も重要なのが会社経営。
途中、春日一番は会社経営をすることになる。
龍が如くゼロでも風俗店の経営があったが、今回も一から会社をスタートさせ、収益を上げ、株主総会を乗り切ると金が手に入る。
経営シミュレーションは配置ゲー、総会はポケモンチックな相性ゲー。
ランキングが上がると札束ビンタなどの特殊技が増え、一位になるとデリヘル(SOL)が増えたりもする。
裏武器屋などで強い武器を揃えたり、鉄工所に投資したり。
何事にも金が必要。
この会社経営ミニゲームは今作でかなり重要な要素になってるのでまずこのミニゲーム攻略を早めにするのがポイントだったり。
龍が如く7、会社経営ミニゲームヤバイ
— 久遠@ゆっくり電 (@NeysRNde50FgEpK) 2020年1月20日
結構面白い上、開始して2時間くらいで10分で50万くらい稼げる。やばい。ザコ倒してせいぜい千円ちょっとなのに50万とかやばい。バランス壊れる
とおもうじゃん?平気で店に並んでるそこそこの武器防具が2~30万するんスよ
なんだこのバランス#龍が如く7
ここだけで一つの経営シミュレーション。
ただある程度会社が大きくなると途端に楽になってしまうのでその辺のバランスはやはり難しいなぁと。
総会屋三連星には、もっと頑張っていただきたかった。
ヤンキーイズム
今回は従来の「龍が如く」シリーズと違い主人公が桐生一馬から春日一番へと変更された。
そこでゲームシステムも変更。
1人のキャラを操るアクションから、集団戦のRPGになった。
ここが評価の分かれ目なのだが、主人公が集団になることでヤンキーイズムの特色でもある「仲間の絆」が一層強調されるようになった。
仲間だからこそ時には別れ敵になり、あるいは窮地を助けに来る(コメント欄がキターー!!と盛り上がるところ)。
こう言うのが本当にうまい。
仲間との絆、義理や人情を優先する春日一番と自分の野望のためなら他人を捨て駒にすることもいとわず、リスクマネジメントと称して人を切り捨てる青木。
この構図は、いわゆる高倉健的な義理と人情の任侠vs近代ヤクザの対比。
サブシナリオを見てもわかるが、極道と呼ぶには人が良すぎる(ザリガニ助けるために高級寿司折買わんだろ)春日は人に騙されることはあっても騙すことがない脳筋直情タイプ。
若く甘いところも多い。
桐生のように1人でも戦えるケンシロウタイプではなく、仲間と戦うルフィタイプ。
だからこそ仲間が必要になる。
システムありきなのかシナリオありきなのか定かではないが、アクション向きの桐生一馬ではない新しい「1人ではなく仲間と共に戦う」RPG向きの新しい主人公像。
実況
RPGは、戦闘がどうしてもダルい。
ボス相手なら緊張感もあるが、何度もホームレスや酔っ払い相手にエンカウントするもいくらオートでも(しかも所持金も低い)と辟易してくるし、面倒で逃げたりもする。
だが配信なら戦ってくれる。
何かやりつつながら見で観ていればレベルを上げてくれてる。
ひりつくようなボス戦でも、途中挟まれるムービーを楽しみながら見れるのも配信の面白さ。デリヘルのシュール過ぎる演出もアクセント。
そして一番メインとなるシナリオをムービー感覚で楽しめる。
信奉する荒川に撃たれた春日は、異人町を舞台として繰り広げられる異人三と近江連合、ブリーチジャパン、そして青木知事の企み。
社会の表と裏。そのどちらもが敵になる。
この骨太なストーリーのムービーがクオリティ高く、ムービーだけで全然成立してしまうレベル。
特に中〜後半の展開なんて、Vシネマどころかもう充分に映画ですよ、映画。
堤真一の悪役がどハマり。
だからこそ観るだけのゲーム実況でも十分に楽しめてしまう。
あまりネタバレになるので書けないが、それこそ盛り上がるときはコメント欄も盛り上がるし、配信主も盛り上がる。
ニコ生でも同じだが、配信はやはりコメントがある方が面白い。
特にあの人が出てきたりした時にはうわーっ!と盛り上がるし、あの人と?!とワクワクしたり、絶望したり。
さらに十二章終わりの展開に至ってはコジマ店員さんも流石に「いやいやいやいやいや!もう寝ますわ!」と動揺が隠しきれない様子で実況終了の一幕もあったり。
そりゃあ観てたこっちも「確かにフラグ立ちまくってたけどなぁ...」となんかやるせなさ過ぎますからね(モゴモゴ)。
色々書きましたが「龍が如く7」が買いの一本なのは間違いないところ。
言い訳
人生も折り返しの方が近くなると、若い配信者が体力に任せてぶっ通しでゲームをやり続けるのを観て同じ真似はとてもできないなーと思うし、これだけの時間を使うほど若くないことを改めて自覚してしまう。
ながらで配信やアーカイブ観るならまだしも、ゲームってどうしてもかかりっきりにならざるを得ないわけでして。
ぐぬぬ...。
だから最近は、ついつい配信でゲームを「やった気」になって済ませてしまう。
去年からアンセスターズレガシーとかCONTROLとか、積みゲーがこちらを睨んでいる上に(もうフォートナイトにもエーペックスもアクセスする余裕ないよ)、さらに山と積まれた(仮想空間に)電子書籍の消化もゲームを始めるとペースダウンは必須。
生きる時間が有限である以上、無限の命とは言わないが、ゲームと一緒にプレイ時間分の寿命をいただけると非常にありがたいのだが何とかならないものだろうか。
せめて死後に意識だけでゲームや本を消化プレイできるロスタイムが欲しい。
今年がっつりやるのは、多分バイオ3くらいですかね。
以上、ご査収お願いします。

- 作者:
- 出版社/メーカー: セガゲームス
- 発売日: 2020/01/16
- メディア: Video Game