スマートロックでスマートホームにしても、人間がスマートになるわけじゃない

k-tai.watch.impress.co.jp

スマートロック風評被害みたいな内容ですねー。
この記事だけで「スマートロック怖っ!絶対使えない!」などと勘違いを広げそうなのが悲しい。

上記記事のやらかしって、
・電池残量が極端に減った状態で外に出る
・オートロックが起動するもそこで電池が力尽きる
・翌日、AppleWatchのアプリが反応せず
・仕方なくインターフォンスマートスピーカーを起動させ開錠

こういうことらしい。

我が家も2019年にスマートロックSesame miniをクラウドファンディングで入手して以来、現在のSesame3まで数年間使い続けているわけですが一度も締め出されたことはありません。
そもそもスマートロックの電池ってかなり長く持つんですよ。

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ちなみに↑が、我が家のスマートロック操作画面。
電池100%とありますが、これ取り付けて数ヶ月でこれ。
なので、下がる時は一気に下がると思うんですよ。

とはいえ、その「下がる」は一日二日じゃなくって数週間とかそういうレベルでして、元記事にも

Qrio Lockの専用アプリでも電池残量が低下している通知を受け取っており「そろそろ電池を交換しないと!」と交換用の電池も注文していたのですが、その電池が届く当日、ポストに投函された交換用の電池を回収しに出たところ、運悪くそのときのオートロックを最後にバッテリーが完全に空になってしまいました。

Qrioの仕様を知らないですが通知が来るのはそんなにタイトなんですかね。

他の人の話を読むと電池は2本入り、一本を使い切ったら次のに切り替わる仕組みだそうでして。
だとしたら最大限冗長化されている仕様に思えるんですが、これで電池切らすって...。


で、この方、その翌日にも締め出しを食らっているんですが、

このときはゴミを捨てるためだけに家を出たのでiPhoneはデスクの上で充電中。鍵になるのは手首につけたApple Watchだけです。普段であればApple WatchQrio Lockアプリから解錠操作をすれば解錠されるはずなのですが、何度やっても解錠されず。
おかしいな? と気付いてアプリの設定を見てみると、なぜか自宅の鍵情報がApple Watchから消えてしまっていたのです。

この内容だけだとアプリの不具合に読めるんですが、電池交換直後のApple Watchのアプリって多分一度設定切れちゃうと思うんですよ。

電池交換
iPhoneとの接続が切れる
→外に出て閉まってしまう
→AppleWatchのアプリからアクセス(でも保持してるのは電池交換前の情報)
→アクセス不可

みたいなことかなー?と。

なのでiPhone側からApple Watchのアプリを適正化してやらないとダメかもしれない。
Qrioの仕様はわかりませんが、Sesameの場合もApple Watchのアプリを使おうとしたら
iPhoneのアプリで更新かけてください」
表示がたまに出る。
表示だけで再取得の必要はほぼないんですが、Apple WatchのアプリはiPhoneアプリの拡張みたいに捉えると正しい。

なのでApple Watchから鍵の設定が消えたのも電池残量&電池交換の影響に読める。

我が家は、スマートロックと同時に電池買ってあるのでいつ減っても対応できますが、基本、電池切れるギリギリまで電池買ってない話なんてスマートロックどころか他の機械でも全般アウトですよ。

オートロック

www.gizmodo.jp

ちなみに以前、こういう人もいたんですが、こちらの場合、オートロック機能をオンにしてたらしい。
我が家も過去、オートロック試したんですが、一人暮らしではさすがに怖すぎてつかわなかった。

ゴミ捨てくらいなら、ゴミ以外に何も持たずに出る可能性ありますからね。
とはいえ今、起きてる時はほぼほぼApple Watchつけてるので多分大丈夫だと思いますが。

ただ、これはスマートロックの怖さ、というよりオートロックの怖さなんですよ。

だってホテルでも同じようなことは起きるわけですし、ただホテルには人がいてマスターキーがあるからなんとかなってるだけで、オートロック自体は防犯としてはそれなりに優秀だが、締め出される可能性とトレードオフなのは当然の話。
上記事の人も、下記事の人も、便利さ優先でオートロックを使ってハマってる始末。
オートロックが自分に合ってるなら使えばいい、合わないなら使わなければいい。
合わないのに使って、ハマって、
「スマートロックって使い方間違えるとこんな怖いんですよー」
ってそれじゃあ啓蒙にもならない。

鍵がスマートになったところで使う側の人間もスマートでなければ使いこなせない。
ソーシャルハックもそうですが、そもそも人間ってのは結構大きなセキュリティホール

自分はスマートでないと自負しているので、予備の電池も買ってあるし、カバンには常に鍵。
仮に何かあっても鍵が手に入る保険はかけてある。
一人暮らしは、そのくらいしてないと怖い。

音声操作

あと元記事でひとつ気になったんですが、

「アレクサ、玄関の鍵を開けて」といえば開けられるように設定済み。ですが玄関から大きな声でそう言ってもスマートスピーカーはその声を拾ってくれません。

いや、設定したらあかんやつやん

我が家もいろいろスマート化してますが、エアコン入れたり、テレビつけたりはできてもさすがに鍵とは切り離してある。
最低限のセキュリティとして。

ただ声紋パターン登録してるなら自分の声以外で開かないようになって...るかなぁ、この人。
家族もいるみたいだからどうですかね。
あと仕様として解錠に4桁のパスワードが必要だそうですが。

ただ全体的にルーズですよね、記事内容からして...。
ルーズな人ほどスマート化は便利だけど、ルーズ過ぎると使いこなせないのがスマート化の残念なところ。

風評被害

前述しましたが、あの記事を読んで
「スマートロック怖い!絶対使いたくない!」
みたいな感想が多かったんですよ。
でもね、スマートロックが誤解されそうなので書きますが、本当めちゃくちゃ便利なんですよ。

鍵を出さなくても部屋の前に着くとドアが開いてる、ってのは一人暮らしならよくわかると思うんですが、ドアの前で立ち止まって、鍵を探して...みたいなタイムラグがない。
閉める時も同じ。
鍵を出さなくてもApple Watchのアプリをタップすれば閉められる。

さらにもし自分が不在の時に開いたら「手動(登録者の場合、ユーザー名)で開錠されました」と通知が来るので防犯の面でも優秀。
一人暮らしなのに勝手に開いたらそれだけでホラー。
今閉まってるのか、開いてるのかも外出先から確認できるので「鍵閉めたっけ?」も無くなる。

電池は長持ち、数年持つし、なくなりそうになったら事前に通知もくる。
よほどルーズな人でない限り電池残量ギリギリで交換なんてまずしません。

あの記事の人は、かなりの特殊例ですから、あまり参考にしないで欲しい。



紙に書くよりOffice使う方が便利だし、もし途中でハングしたり、原稿がすっ飛んだってやっぱり紙には戻れないじゃないですか。
Excelのハングアップよりスマートロックの不具合の方が圧倒的に確率は低い。
数年使って実感してますが、もうなしには戻れない。

PCにしたってどれだけCPUが高速化しようがハングアップだってする。
リセットだってリブートだってする。
性能が上がっても物理的なリセットボタンが無くなったり、再起動させる手段が必要なくなるわけじゃあない。

だからスマートロックだってPCと同じ。
いつ再起動させてもいい、頼らずに物理でなんとかする手段として鍵を持ち歩いたりするのは最低限必須なんですよ。

1.常に鍵は持ち歩く
2.スマートスピーカーには繋がない
3.電池残量は余裕を持って
4.保険は常に複数準備する
5.オートロックは自分に自身のある人以外お勧めしない

このくらいは、やってないと締め出しとか不具合にハマりかねない。
道具なんてユーザーが使いこなせるか否か、それだけでしかないですからね。
便利なスマートホームお楽しみください。