povo2.0で新しいギガの使い方を考える
先日発表されたpovo2.0について。
シンプルと言いながらちょっとややこしいので料金などを簡単にまとめてみた。
ちなみに現行、自分の環境を顧みると、
1.家には固定回線→Wi-Fi有
2.楽天のモバイルルーター(1年間0円)
3.OCNのSIMがメイン
これで運用。
楽天モバルーのおかげで容量を使わずに済んでるのは結構有難いんですが、残念ながら楽天の回線が重い&職場で繋がらない(高層ビルの上階)なのでこれがどうしようもない。
一年経ったら楽天回線はやめるとして、OCNだけだとちと辛い。
かなりのトラヒックをモバルーに逃してたもんですからOCNで容量を上げるか、他社に移行するか。
メイン回線で悩んでるところへ来たのがpovo2.0。
シンプルと言いながら結局、全然シンプルじゃなくなってきた(一部の人向けの)povo2.0はこれまでと違い受動的に「ひと月いくら」で毎月払うのではなくて「〇〇日でいくら」と能動的にプランを立てないといけないって辺り、かなり一部の人向け。
povo2.0
povo2.0で最安がまず0円運用。
これはpovoのギガ活を組み合わせればプランをトッピングしなくてもそれなりに使えそうなプラン。
ただし180日以内に何かしらの有料プランを利用しなければならない。
なので正確には最安でも330円/6ヶ月(55円/1ヶ月)ってことになる。
受電メインであればこれもアリかもしれない。
ただこれって180日の契約終了時にアラートは出るのかな?
容量 | 1GB | 3GB | 20GB | 60GB | 150GB | 無制限 |
価格 | 390 | 990 | 2,700 | 6,490 | 12,980 | 330 |
期間 | 7日 | 30日 | 30日 | 90日 | 180日 | 24時間 |
https://povo.k-digitallife.com/teaser_top/assets/document/spec_pc.pdf
プランを見るとまず7日間/1GBで390円。
月が4週として4GB/1,560円/28日なので継続利用ならコスパはイマイチ。
次が3GB、990円、30日。
次に20GB、2,700円、30日。
ここが「少量で安く」か「それなりに使いたい」の分かれ目になる。
60GB、90日で6,490円なので20GB/30日/2,163円*1。
トッピング最長が150GB、180日、12,980円で、30日だと25GB/2,163円。
ある一定以上の期間使うのであれば60GBプラン、もしくは150GBプランが最適解で、仮に「ほぼ在宅なのでWi-Fiが使えるし、たまに外出する程度」ということであれば0円運用したうえで外出日に24h使い放題/330円を利用すれば次の利用料が330円x外出日数という低コスト運用も叶う。
ただし2,163円/30日が長期有料トッピングの最低コスト。
なので、7日以上外出してしまうと7日使い放題/2310円で容量によってはコスパが悪くなる。
ただ年間で按分できるのであればどうとでもなるのがこのトッピングの勘所。
要は自分の環境次第でかなり自由な運用ができてしまう分、プランニングしないと損してもそれはそれってプランであることは間違いなく、そりゃあ既存のぬるいユーザー切り捨ててこんだけ尖ったプランなのだからとてもとてもピーキー。
1Year
プラン | 3GB | 20GB | 60GB | 150GB |
容量/年 | 36GB | 240GB | 240GB | 300GB |
価格/年 | 11,880 | 32,400 | 25,960 | 25,960 |
期間/年 | 360日 | 360日 | 360日 | 360日 |
ちなみに1年で考える(上表参照)と30日3GBのプランなら360日/11,880円。ただし36GB。
一番容量が大きいなら180日プラン。
300GB/360日/25,960円。
90日プランは単に容量が下がるだけなので
240GB/360日/25,960円。
20GB30日プランだと240GB/360日/32,400円なので長期で使うにはコスパが悪い。
現実的にpovoで運用するなら300GB/360日/25960円がコスト的に無難。
プランニングに対して考える時間をコストと考えてもこれが一番楽。
もちろん可変オプション上等なpovoである意味がなくなってしまいはするが。
最低運用乞食を考えるなら660円/2日使い放題/360日、
回線維持には、180日の無料期間内に有料トッピングを使う必要がある。
もしくは780円/360日と14日間*2で2GB。
これが回線維持最低ライン。
あとはギガ活で稼ぐなりして使える容量を確保すれば乞食運用はかなり楽になる。
news.kddi.com
UQ
ちなみに比較としてUQmobileのくりこしプラン+5Gが以下。
プラン | S | M | L |
料金 | 1,628 | 2,728 | 3,828 |
容量 | 3GB | 15GB | 25GB |
くりこしプラン +5G│格安スマホ/SIMはUQ mobile(モバイル)【公式】
UQの場合はここに容量の繰越や、容量の増量オプション(1年間のみ無料で+3GBや+5GBになる)や自宅セット割り、などがあるので使い方によってはpovo2.0より安く運用することもできる。
支払いはクレカオンリー、留守電が使えないとか、au割引サービスの対象外とかいろいろあるので詳細は自己責任で確認要。
povo2.0の最大のネックは使い切った場合、128Mbpsという前時代的な速度に落とされてしまうところで、こうなると結構詰む。
外出先でこの状態になって128Mbpsでプラン更新とか考えただけで嫌になる。
さすがにひどくね?
さらにこのプランは自動適用ではないので自分でタイミングを管理してトッピングしてやる必要がある。
この辺の「自分でプランを組んで管理する」あたりのコストも当然安くなってる部分なので、安いからといって楽ではないのは覚えておきたい。
ギガを買う
毎晩晩酌する人も、たとえば月に30缶なんて買い方しないでしょ。たまたま、毎日1缶飲めば30缶になるだけで。箱買いすれば安くなるからまとめて買う人がいれば、毎日違うの飲みたいから一缶一缶買う人もいる。タバコもそう。そういう買い方になるだけの話。ギガが普段買ってるモノに近付くのよ。
— S (@BLTplz) 2021年9月13日
うん、そうそう。
ただしこれまでサブスクリプションが普通だったものを能動的にデータを購買するという価値変換って多分、そこまで気にしていない人にはなかなか難しそうだし(大概の人は自分が月に何ギガ使ってるかなんて把握してない)、足りないから買いに行くとか週の行動に合わせてプランを変更するとか、そういう作業を億劫と感じるなら価格以外(買い物というか、データを選び購買するというある種の労働)のコストがかかっているわけで、だからこそpovo2.0ってある種の過渡期の実験場みたいなプランがアリなのかもしれない。
菅政権とか武田総務相とか全く評価してなかったけど、こういうムーブを産む元になったことに関しては素直に評価。
まぁ、単に圧力ですけど。
要は、一ヶ月のうちで使う分だけギガを買うとか、使う日だけ使い放題にするとか、使わない時は0円運用するみたいなやり方ができるpovo2.0ってさすがに大多数の利用者にはハードルが高すぎると思うんですよ。
完全にパラダイムシフト。
だからそういう人のためにも180日プランみたいに年のうち2回だけ気にすれば更新されるこれまでのプランに近い運用もできるようにハードルも下げてある。
なので、このプランがやたら安いからってお勧めする人には注意が必要。
こういう運用がちゃんと考えられる人でないとダメなんですけどね。
ところでウチの職場、docomo回線なら間違いなく入るので対povo2.0としてのahamo2.0出してくれんかね...ホンマに。