ドーピング実験から広がるロシアの陰謀 ドキュメンタリー映画「イカロス」


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昨日、冬季オリンピックが終わったからこそ観てみた。
これはめちゃくちゃ面白かった。
先が予想できない。
ネトフリが見れるなら是非ものの一本。

実験

2014年。
スポーツ選手のドーピングに興味を持った監督ブライアン・フォーゲル。
自転車レースに参加することもある彼は、自身をモルモットにして「どんな検査もすり抜けるドーピングが可能か?」という実験を開始することを思いつく。

専門家に依頼したが汚名を嫌がった(日和った)専門家は途中でプロジェクトを脱退。
代わりにロシアのドーピング検査ラボの所長で専門家グリゴリー・ロドチェンコフを紹介される。
自身にドーピングを行い、自転車競技でどんな結果が出るのか...。

疑惑

そんなテストの真っ只中。
ドイツの放送局がロシアのドーピング疑惑をすっぱ抜き。
検査ラボの所長であるロドチェンコフもWADAの監視下に置かれるが、実験は継続。
ブライアンは自転車レースに参加するも思い通りの結果が出せない。
ドーピングというのは元々素養のある人がそれを増加させるものであって、ない才能をあるようにするものでないのがわかる。

一方、ロシアのドーピング事件は拡大の一途。
ここまでも面白いが、ここからやたら面白くなる。

身の危険は?

それはある。どうなるかわからん
(中略)
私はロシアとWADAの秘密を知ってる。
だから黙ってる。

告発

ドーピング騒ぎによりロドチェンコフの研究所は閉鎖。
身の危険を感じたロドチェンコフはブライアンの手を借りロシアを脱出。
アメリカに亡命したロドチェンコフは、ロシアの国ぐるみで行われた計画的ドーピングシステムを告発し始める....。


途中から監督のドーピング実験そっちのけ。
ロドチェンコフ VS ロシア
ドーピング実験の監修だったロドチェンコフとロシア全土を巻き込んだドーピング騒動がメイン。
実際、ロドチェンコフの友人が謎の死を遂げるんですから、マジでおそロシア
あのままロシアに残っていたら今頃は...。

ドーピングの」手口もまさに組織ぐるみでないとできない代物。
その上、物証も出まくり。

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そしてこのロドチェンコフの告発によりロシアの選手の五輪出場の是非が問われることに。

IOC

...が、皆さんご存知の通り、IOCはWADA(The World Anti-Doping Agency)の提言を退け、ロシアの五輪参加を許可するんですよね。
明確に証拠があるにも関わらず。
なぜでしょうねぇ...WADAの提言もスルーしてオリンピックやっちゃうIOCは、健全な組織とはとても思えませんが。

五輪って小さい頃はもっとクリーンなイメージでしたけど、もうここしばらくは金儲けとか、利権とか不正とか、そんなイメージしかない。
箱物事業での経済活動なんてもう負の遺産を残すしかないし、生きている間は日本でオリンピックなんてやらないで欲しいものです。

どうせIOCとテレビ局が儲ける商売道具でしかない。
誰かトーマス・バッハとチャイナマネーとの繋がりとか不正を追求せんかね...。


イムリーもタイムリー。
まさに五輪終了し、スケートではドーピング騒ぎがあったばかり。
さらにソチオリンピック後に行われたロシア軍によるウクライナ侵攻と現在のウクライナ国境線での小競り合いは歴史をなぞっているよう。

観るならまさに今、という一本。
作中、何度も登場するジョージ・オーウェル1984年」を貼っておきますね。